- 「給与の不満」って書いても良いの?
- 給与を上げる方法も知りたい!
- 給与未払いは正直に書くべき?
現代の日本人の年収中央値は300万円前後。手取りにすると「月20万円ほど」です。
「給与の不満」で転職する割合が、毎年上位となっています。
ぼくは空調メーカー歴8年目の現在も空調サービスマンとして在職中です。
当記事では、空調メンテナンス志望者向けに「給与に不満がある」ときの書き方とコツ・例文を解説します。
この記事を読めば「誰でも前向きな転職理由に変えて楽に空調メンテナンス企業へ転職」できます。
結論「給与の不満」は書いてOK。
「給与遅配」は正直に書きましょう。
「給与アップ」は根拠をアピールしましょう。
転職理由とは
転職理由は「長く働いてくれる人か?」をチェックするツール。
採用担当者に、あなたが長く働く姿をイメージさせるには「入社後あなたができること」をアピールしましょう。
「あなたができること=自己PR(あなたの強み)」を含め転職理由を書きましょう。
転職理由は「志望動機」にも使える
「志望動機」は以下3つを組み合わせると、簡単に完成します。
⇒「志望理由+転職理由+自己PR」
- 志望理由:志望企業を選ぶ理由
- 転職理由:空調メンテナンスを選ぶ理由
- 自己PR:あなたの魅力
空調メンテナンス志望用の転職理由「給与の不満」を書く順番
空調メンテナンス志望用の転職理由は、次の順番で書きます。
- 仕事姿勢
- 転職する理由
- 空調メンテナンスの良さ
- 自己PR
それぞれ4段階ごとにコツを解説していきます。
①「仕事姿勢」を具体的に書く
1番最初の書き始めは「仕事の姿勢」を具体的に書きます。
現職でも前向きに仕事をしてきたことを伝えるためです。
例えば「現職で空調メンテナンスを頑張ってきた」ではなく「3年間、個人宅や企業様へ訪問し空調修理やメンテナンス提案業務に勤めていた」と詳細を書きます。
数字を入れると具体的になるため意識して書くようにしましょう。
②「転職する理由」を前向きに書く
2番目に「転職する理由」を前向きに書きます。
今回の「給与の不満」は、以下2パターンを解説します。
- 給与を上げたい人
- 給与遅配がある人
③「空調メンテナンスの良さ」は自己PRと組み合わせる
3番目に空調メンテナンスを選んだ理由を伝えます。
まず空調メンテナンスの仕事のなかで、他の職種には無い「空調メンテナンスの良さ」を考えていきます。
「空調メンテナンスの良さ」は次のようなもの。
- たくさんの製品に触れる事ができる
- 修理後の達成感が得られる
- お客様から感謝される
- コミュニケーション能力が向上できる
- 2人一組で協力しながら仕事もできる
以上から「自己PR=あなたの強み」が活かせる内容を選びましょう。
空調メンテナンスの良さなので「どの職種でも良いわけではない」ことをアピールできます。
④「自己PR」は空調メンテナンス企業が求める人をもとに考える
最後に「自己PR」を書いて締めます。
入社後に自分の強みを活かしたいと伝えましょう。
以下のように、それぞれアピールできるものが違うので注意です。
- 給与を上げたい人がアピールできる内容
- 給与遅配がある人がアピールできる内容
空調メンテナンス志望用の転職理由「給与の不満」の書き方・例文
空調メンテナンス志望者向けに、転職理由「給与の不満」の書き方をご紹介します。
それぞれ2パターンに分けて解説します。
- 給与を上げたい人
- 給与遅配がある人
「給与を上げたい人」の書き方
「給与を上げたい人」の転職理由を書く方法を解説します。
前向き表現
- 家族を守るため
- 両親に仕送りが必要
- 子どもに不自由させたくない
「以上があるため強みを活かして頑張りたい」と書きます。
ただそれよりも、給与アップできるほどのスキルをアピールできるかの方が重要。
「給与アップ」でアピールできる内容を次に解説します。
アピールできる内容
「経験」のアピール
- 空調メンテナンスの経験
- 空調修理対応の経験
- 施工管理業務の経験
- 空調設備の点検や工事の経験
「資格」のアピール
- 冷凍機械責任者
- 第二種電気工事士
- 冷媒フロン類取扱技術者
給与を上げたい人は「即戦力アピール」が重要です。
「経験」や「資格」で高い能力があることを証明しましょう。
アピールできる経験や資格がないときは?
空調メンテナンス企業が求める「対応力」か「コミュニケーション力」をアピールしましょう。
空調メンテナンスならではの企業に刺さる転職理由が書けます。
例文
私は6年間空調工事の現場の作業責任者として日々努力し、主任にも昇進しました。
家族が増えたため、給与アップと活躍の場を増やしたく転職を決意しました。
1年間、新築の空調機試運転工事現場の担当経験があり、第一種冷凍機械責任者の資格も取得しているため、入社後は選任されるよう努力していきたいです。
6年間の空調工事経験を活かし、いずれは課長に昇進し指導する立場になれるよう勤めていきたいです。
「給与遅配がある人」の書き方
「給与遅配がある人」の転職理由を書く方法を解説します。
前向き表現
- 愛着ある会社だが~
- 人間関係が良かったが~
以上を含め「良い会社だったが、給与遅配でやむを得ず転職を決断した」と書きましょう。
給与遅配があったことは、正直に書いて問題ありません。
それよりも「入社後に活かせる強み」をアピールすることの方が重要です。
おすすめのアピール内容は以下で紹介します。
アピールできる内容
- 空調メンテナンスの経験がある人
- 設備の知識がある人
- 資格を持っている人
- 対応力がある人
- コミュニケーション力がある人
以上の内容は「空調メンテナンスの企業が求めているスキル」です。
空調メンテナンスの企業が求めるスキルをもとにアピールすれば「刺さる転職理由」が書けます。
例文
私は3年間営業として常に笑顔と丁寧な対応を心がけて参りました。
愛着のある会社でしたが、業績が悪化し給与の遅配が慢性的に発生するようになったため転職を決意しました。
空調メンテナンスの仕事も初めてですが、空調製品を使用している企業様に対し、修理・点検を行い感謝されたい想いと、また仕事内容も施工管理士と同じくチームワークが大切な仕事でもあるため挑戦したく応募しました。
営業で培ったスキル、誰とでも協力して仕事を円滑に進められる長所を活かし、空調設備・機器の点検と様々な不具合対応ができるよう勤めていきたいです。
給与遅配の解決策3つ
- 転職する
- 相談する
- 未払賃金立替払制度を利用する
①転職する
給与遅配が1回でもあれば転職を考えるべきです。
給与にあてるお金が無いため「倒産の恐れ」があるということ。
また、以下のような内容は「労働基準法24条」に違反します。
- 給与・残業代・休日出勤手当の遅配
- 給与が支払われない
- 通告なしの減給
以上のことがあれば、今からでも転職することをおすすめします。
②相談する
企業と相談しても「給与の遅配が改善されない」ときは、以下の場所で相談しましょう。
- 総合労働相談コーナー
- 労働基準監督署
- 弁護士
- 司法書士
- 社会保険労務士
「無料で相談したい」なら総合労働相談コーナー。
「遅配の給与を確実に回収したい」なら弁護士に相談がおすすめです。
②未払賃金立替払制度を利用する
厚生労働省に「未払賃金立替払制度」というものがあります。
企業が倒産しても、未払い給与の一部を代わりに払ってくれる制度です。
申し立てには、以下のサポートを受けると良いでしょう。
- 総合労働相談コーナー
- 弁護士
空調メンテナンスの給与アップ方法2つ
- 給与が高い会社に転職
- 資格を取得する
①給与が高い会社に転職
空調メンテナンス企業は2種類あります。
- 空調メーカーに就職する
- サービス認定店(サービス店)に就職する(子会社)
空調メーカーに直接就職する事で現場管理等メインに行うため給与やボーナスが高いです。
給与重視ならメーカー就職を選ぶと良いでしょう。
ただし、サービス店よりも仕事量が多くなりやすいです。
②資格を取得する
空調メンテナンスには資格手当がある企業が多いです。
- 冷凍機械責任者
- 第二種電気工事士
- 冷媒フロン類取扱技術者
頑張った分だけ給与アップを目指せます。
まとめ
今回は「給与の不満」があるときの転職理由の書き方と例文を解説しました。
「給与を上げたい人」の前向き表現は次の通り。
- 家族を守るため
- 両親に仕送りが必要
- 子どもに不自由させたくない
「給与を上げたい人」がアピールできる内容は次の通り。
「経験」のアピール
- 空調メンテナンスの経験
- 空調修理対応の経験
- 施工管理業務の経験
- 空調設備の点検や工事の経験
「資格」のアピール
- 冷凍機械責任者
- 第二種電気工事士
- 冷媒フロン類取扱技術者
「給与遅配がある人」の前向き表現が次の通り。
- 愛着ある会社だが~
- 人間関係が良かったが~
「給与遅配がある人」がアピールできる内容は次の通り。
- 空調メンテナンスの経験がある人
- 設備の知識がある人
- 資格を持っている人
- 対応力がある人
- コミュニケーション力がある人