第二種電気工事士の技能試験をたくさん練習しても、なかなか作業が早く終わらないんだけどー!って人もいることでしょう。
そんなあなたに当記事では、ぼくが直接「工業高校の電気科先生から教えてもらったノウハウ」をすべてお教えします!
第二種電気工事士の技能試験用テキストやVVFストリッパーをご準備のうえ、第二種電気工事士の技能試験で「絶対に」使えるコツをまとめたので参考にしてください!
これから技能試験を「独学」する方は、最速で合格できる「独学手順」を1記事にまとめましたので、こちらもぜひご参考にしてください!
【準備編】第二種電気工事士技能試験で使えるコツ
- 電線と器具は「レンタル」すれば「半額」で済む
- 施工寸法は「ほぼ無視」してよい
- 手で長さを測定する方法
- 手袋は片手だけ着用するとよい
①電線と器具は「レンタル」すれば「半額」で済む
「電線」や「器具」は購入ではなくレンタルで安く準備できます。
しかも「候補問題13問分」がすべて用意されたものが届きます。
▼電線・器具セット
練習回数 (候補問題 13問分 | ホーザン (アマゾン prime 購入) | 準備万端 シリーズ (購入) | 準備万端 シリーズ (レンタル) |
1回分 | 16,718円 (DK-51) | 14,050円 | 8,800円 |
2回分 | 29,029円 (DK-52) | 18,380円 | 13,500円 |
3回分 | 37,957円 (DK-53) | 24,280円 | 18,200円 |
※2023/5/27調査価格
レンタルの特徴をまとめてみました!
- 練習後の「電線くず」や「使用済み器具」はすべて箱に入れて返却
- ゴミとして捨てる必要がない
- レンタル品の「発送料」と「返送料」は無料で、コンビニなどで返却
- レンタル器具が壊れても、弁償や請求されることは無い
- レンタル電線は自由に切断してOK
- レンタルできるのは「電線・器具セット」のみ
- 「電線のみ」や「器具のみ」のレンタルは無い
練習回数の目安は、以下のとおり。
- 練習1回分:1番安く、使いまわしながら練習したい人
- 練習2回分:価格を抑えつつ、しっかり練習したい人
- 練習3回分:価格は気にせず、ガッツリと練習したい人
レンタルは「数量限定」なので、早い者勝ちですよ!
≫電線・器具セットのレンタルはこちら②施工寸法は「ほぼ無視」してよい
第二種電気工事士の技能試験本番になると「施工寸法」が表記されます。
長さを指定されるわけですがほぼ無視して問題ありません。
「ほぼ無視」とは、各ケーブルの施工寸法が「長めなのか、短めなのか」の確認だけは必要という意味。
正確な長さ測定は不要です。
「支給されたケーブル」を目分量の長さで全部切り分けます。
施工寸法の許容範囲内(施工寸法±50%以内)となり欠陥になりません。
③「手で長さを測定」する方法
手を使って測定できる長さは3種類で以下の通り。
- 大まかなケーブル長さの測定15cm
- 電線同士のジョイント長さ測定10cm
- 配線用遮断器・端子台のケーブル長さ測定5cm
手を使って測定する習慣を身につけておけば、手で握ったケーブルを切るだけなので時短になりますよ!
3種類ある手の握り方をマスターして作品作りを素早くこなしていってください。
④「手袋は片手だけ」着用すると効率が上がる
片手だけ手袋を装着すると手をケガするリスクが減って滑り止めになります。
また「手袋を装着していない手」で細かい作業ができます。
余談ですが、ぼくもこの片手だけ手袋をするのが好きで、仕事でもいろんな場面で使っています(笑)
【単位作業編】第二種電気工事士技能試験で使えるコツ
- VVRケーブル被覆を剥く方法4つ
- VVRケーブルをVVFストリッパーで剥く
- 「ランプレセプタクル」の結線
- 「引掛シーリング」の結線
- 「端子台」の結線
- 「ブレーカー(配線用遮断器)」の結線
- 「渡り線」は100mmにする
①「VVRケーブル」被覆を剥く方法4種類
VVRケーブルの被覆を剥く方法は4種類あります。
- 電工ナイフ
- VVFストリッパー
- VVRストリッパー
- 芯線の位置をずらす
VVRケーブルの被覆向きは苦手だという人も多いでしょう。あなたのやりやすい方法を見つけてみて下さいね!
②「VVRケーブル」をVVFストリッパーで剥くコツ
丸型なのでよく苦戦を強いられるVVRケーブルですが、VVFストリッパーを使ってVVRケーブルの外装被覆を剥くことが出来るんです。
本来のVVFストリッパーの使い方を変えていますが、実際にやってみるとVVFストリッパーで剥くと被覆に傷がつきにくく簡単に剥けるのでラクに時短できます!
③「ランプレセプタクル」の結線手順・コツ
ランプレセプタクル結線は外装被覆40mm、芯線被覆を18mm剥けば簡単に結線できます。この長さなら「のの字曲げ」したときの丸の大きさも丁度良くつくれます。
また、ランプレセプタクルのねじ取付けは人差し指でドライバーに押し付けるようにしてつけるとラクに作業できます。
④「引掛シーリング」の結線手順・コツ
引掛シーリング結線は外装被覆15mm、芯線被覆を10mm剥けば1発で結線することができます。
実は慣れてくると小指をスケール代わりにしてケーブル被覆をネストな長さに剥くことだってできますよ!
⑤「端子台」の結線手順・コツ
端子台への結線は、よく外装被覆を50mm剥いて、芯線被覆は12mm剥きましょうというのがセオリーなのですが、僕は端子台への結線でスケールは使いません。
かわりに電工ナイフで芯線被覆を剥く長さを決めると簡単に結線できますよ!
また、ねじは「時計回り」に締め付けるので「座金の左側」へ心線を差しこむとしっかり固定されます。
ただ「座金の左側」に差し込まなくとも欠陥にはなりません。なので、第二種電気工事士の技能試験本番で分からなくなったらどちらでもOKですよ!
⑥「ブレーカー(配線用遮断器)」の結線手順・コツ
ブレーカー(配線用遮断器)の結線は電工ナイフと自分自身の手でケーブル測定して被覆を剥いていくので、スケールは使わなくとも結線できます。
また、ブレーカー(配線用遮断器)には極性があるのですが、忘れやすいので当時僕が覚えていた方法をご紹介します↓
- 「L」はLIAR GAME(ライアーゲーム)で黒っぽいイメージ ⇒黒線
- 「N」はNOTE(ノート)で白っぽいイメージ ⇒白線
なんだか極性が覚えにくいな、と思っていたら参考にしてみて下さいね(笑)
⑦「渡り線」の長さは100mmにする
渡り線について、よく「最後のケーブルの残りから渡り線を作ること」と記載されているテキストが多いです。
もちろんその方法でも良いですが、最初に渡り線の長さを100mmに切ることをすれば、他の部分のケーブルを長く確保できます。
埋め込み連用枠に付いている器具が2個でも3個であっても100mm準備すれば良いので、最初から渡り線を準備することができます。
【複線図編】第二種電気工事士技能試験で使えるコツ
- 「複線図」を描く前の基本知識
- 「複線図」を描く
①「複線図」を描く前の基本知識
これから複線図を描いていこうと思っている方は、複線図の基本について知っておくと良いでしょう。
知っておけば自然と複線図で使う色の違いについて理解が早く進みますよ。
②「複線図」の描き方・コツ
- 器具を描く
- 白線(接地側)を描く ⇒ 電源~コンセント&負荷(スイッチ以外)
- 黒線(非接地側)を描く ⇒ 電源~コンセント&スイッチ
- 黒線・白線・赤線を描く ⇒ スイッチ~負荷
- 電線どうしの接続方法をチェックする
複線図を描く手順は上記にある通り!
難しいイメージがある複線図ですが、手順さえ守れば案外複線図を簡単に描くことが出来ます。
【番外編】第二種電気工事士技能試験で使えるコツ
- 「リングスリーブ」のサイズを覚えるコツ
- 「ビクター 6003VA VVFストリッパー」で100mmまで測定スケールを拡大する方法
①「リングスリーブ」のサイズを覚えるコツ
技能試験本番になると「あれ?これであってるっけ?」と不安になることが多いリングスリーブのサイズについて。
練習で分かっていたつもりでも、技能試験本番が始まったとたんド忘れしてしまうことも…!
そんなとき、簡単にリングスリーブのサイズを覚えることができるので確認しておきましょう!
リングスリーブの表を覚えなくて良いので、リングスリーブ関係の暗記が苦手な人におすすめですよ。
②「ビクター 6003VA VVFストリッパー」で100mmまで測定可能にするコツ
「ビクター 6003VA VVFストリッパー」のスケールを延長するというちょっとしたコツがあります。
本来30mmまであるスケールですが、これを本体に印をつけて50mm、100mmを測定できるようにしておきます。
すると、端子台やブレーカー、ジョイント部分の被覆をストリップするときに大変便利になります。
ただ印をつけておくだけなので1分で準備できちゃいます。準備しておくのとそうでないのでは便利さが全く違いますよ!
第二種電気工事士技能試験のコツまとめ
ぼくが第二種電気工事士の技能試験で使っているコツをちょっとだけまとめてみました!
どれもこれも、当時の電気科の先生たちから教わったノウハウでして、大幅に時間短縮できるんですよね。
ただ、ぼくが推奨するコツでもあっても、人によってやりにくかったりすることももちろんあります。
そこは取捨選択してイイなと思えたコツを参考にして頂けたらなと思います!
コツのほかに「初心者におすすめの勉強手順」を以下の記事で解説しました。↓
≫【超まとめ】第二種電気工事士技能試験|独学合格5step!おすすめ勉強手順をご紹介!