第二種電気工事士の技能試験にでてくる複線図って複雑なイメージがありますよね。
ぼく自身、電気科生徒だったとき複線図が苦手だったので、何度も何度も先生に教わってました。(笑)
でも、複線図は手順を知っていると簡単に描けるようになるんですよ!
そこで今回は、ぼくが先生に教えてもらった複線図を描く手順を5ステップでご紹介していきます。
ちなみに、電気工事士試験が初心者で複線図について分からない方は複線図の基礎を確認してくださいね!
それでは、複線図を描いていきましょう!
第二種電気工事士技能試験|複線図を描く手順5step
たまがやる気を出しましたね、焦らず複線図を描く作業に入っていきましょうか。
まず、複線図をスムーズに描くときは5つの手順を守ればOKです!
- 器具を描く
- 白線(接地側)を描く ⇒ 電源~コンセント&負荷(スイッチ以外)
- 黒線(非接地側)を描く ⇒ 電源~コンセント&スイッチ
- 黒線・白線・赤線を描く ⇒ スイッチ~負荷
- 電線どうしの接続方法をチェックする
そうですね(笑)正直、文章で説明するよりイラストを見て覚えた方が断然はやいかと思います。
そこで、ここでは例題を準備してまいりました!
1つずつ手順を進めていきますので、一緒にノートやメモ紙に複線図を描いてみましょう!
【手順1】器具を描く
では最初に、単線図に描かれている器具を同じ位置に描きましょう。こんな感じですね!
さて器具を単線図と同じ位置に描きました。
おや?なんだか○や□といったマークがありますが、コレは何でしょう?
これは、○や□の中に電線同士の接続ポイントを描きましょう、という意味合いになります。
今回の例題だと、電線同士を接続するところが2箇所ありますね。以下のように整理します。
○マーク ⇒ VVF用ジョイントボックス(技能試験では支給されない。取り付け省略)
□マーク ⇒ アウトレットボックス(技能試験で支給される。必ず取り付ける)
今回は勝手に「左は○」「右は□」にしましたよ!
技能試験本番のときは施工条件に指定されていることもあるので、よく読んで○か□かチェックしてくださいね!
【手順2】白線を描く ⇒ 電源~コンセント&負荷
手順2では白線を電源~コンセントと負荷(スイッチ以外)へ描きましょう。
※ここでは「白線」を青色で解説しています。技能試験でも3色ボールペンが使えますので、白線を青ペンで描きましょう。
どの複線図でも、必ず電源からスタートしましょうね!
今回の例題でいうと、スイッチは無視して、引掛けシーリングやランプレセプタクルへ白線を描きます。
そのとき必ずジョイント部分(○や□マーク)を通って、各器具へ描きましょう。
そして、ジョイント部分(○や□マーク)内の接続ポイントは●で示しましょう。
【手順3】黒線を描く ⇒ 電源~コンセント&スイッチ
手順3では黒線を電源~コンセントとスイッチへ描きましょう。
たま、せいかい!今回の例題ではコンセントが無いので、スイッチのみに黒線を描いていますよ。
また、よく見るとスイッチが連続して並んでいますね。こんなときは渡り線を使いましょう。
注意点としては、渡り線は必ず黒線なので他の色で描いてはいけませんよ!
【手順4】黒線・白線・赤線を描く ⇒ スイッチ~負荷
はやいですね、もうここまできましたよ!
手順4では黒線、白線、赤線をスイッチから負荷へ描く作業をしていきます。
負荷というのは引掛けシーリングやランプレセプタクル等ですね。それぞれ負荷には「イ、ロ、ハ、ニ、、」と付けられています。
そして、スイッチにも同じように「イ、ロ、ハ、ニ、、」と付けられています。
つまり、スイッチと負荷は同じ文字どうしで接続するようにします。1つずつ描いてみましょうか。
はい、ここで直面するのはスイッチ~負荷のあいだは何色にすればいいか問題ですよね。ちょっと解説していきます。
とりあえず、まだ色は全く分かりませんが、同じ文字どうしを繋ぐというのは分かったので各スイッチ~ジョイント部分(○マーク)まで線を描きます。
すると、今回の例題では電線の本数は4本だな…!と分かりました。
そして、第二種電気工事士の技能試験でつかうケーブルは電線が2芯、もしくは3芯どちらかしかありません。
2芯ケーブルは黒白、3芯ケーブルは黒白赤ですね。
つまり、今回でいうと電線4本のところは2芯ケーブル×2本使えば良いとわかります。
2芯を2本使うとわかったので、さっそく色を付けていきましょうか。
ちなみに、スイッチから描く線は指定がない限り適当に割り振ってしまってOKです。
こんな勢いで、続いては「イ」どうしだったり「ロ」どうしを繋げていってみましょう!
するとこんな複線図が出来上がると思います。
このあたりは練習して慣れていきましょうね。
【手順5】電線どうしの接続方法をチェックする
いよいよ最後の手順です!
最後は電線どうしの接続は何で行うか施工条件をチェックしましょう。
今回は「○内はリングスリーブ」「□内は差込形コネクタ」と仮定します。
リングスリーブを使う左側○内の接続ポイントに圧着マークは何を使うか記入しておきましょう。
差込形コネクタを使う右側□内はとくになにもしなくて良いです。
圧着マークが良くわからない!という人はこちらのリングスリーブのサイズを簡単に覚えるコツにて解説していますので参考にしてくださいね!
【完成】複線図が描けました!
ようやく複線図が完成です!技能試験当日にここまでできれば複線図は完璧ですね。
まとめ
今回は、複線図の描き方について5stepで解説してみました!手順通りに複線図を描いてみるとけっこう簡単でしたね!
どの複線図を描くことになっても、基本は5つの手順で描くことができます。
この手順を守って練習すればだんだんとコツを掴むことが出来ますので、どうぞ参考にしてくださいね!
さて、いよいよ候補問題No.1~13の複線図を描いてみましょう。解説はこちらです。↓↓
≫【まとめ】候補問題No.1~13複線図の描き方|初心者向け第二種電気工事士技能試験対策
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