「ビルメン」と検索すると「やめておけ」というワードがよく出てきます。
しかし、他の職業と比べるとビルメンは「自分に使える時間」を多く確保できる職業なので
あなたの「時間」の使い方次第では人生が大きく変わります。
- ビルメンって楽?きつい?
- 20代からビルメンに転職してもいいの?
- どんなメリット・デメリットがあるの?
ぼくはビルメンに「20歳」で入社し、現在は8年目で副責任者をやっています。
当記事では、ビルメン未経験者に向けてメリット・デメリットをすべて解説します。
結論から言うと、ビルメンに「向いている人」と「向いていない人」は以下のとおり。
■向いている人
- 将来はフリーランスや起業したい
- 自分の時間を確保したい
■向いていない人
- 会社の中でポジションを上げたい
- 出世して給料を上げたい
例えば、将来は会社員ではなく「不労所得」で暮らしていきたいなら、まずは会社員として給料をもらいながら副業をして少しずつ種を育てていくのがベスト。
このあとご紹介しますが、ビルメンは「スキマ時間」がたくさんあるので副業との相性がとても良いのです。
20代からビルメンに転職すれば少しずつですが人生は好転するので、もし転職活動をするなら以下の記事もぜひ参考にしてください。
≫【20代限定】転職サービスおすすめランキング8選【徹底比較】
ビルメンに転職するメリット8選
「ビルメンなんてやめておけ」…なんて言わせませんよ!
ビルメンに転職するメリットはたくさんあるんです。
ここではビルメンに転職するメリット8選をご紹介します!
- 休みが多い
- 休みを指定できる
- 残業が少ない
- 空調の効いた室内で仕事ができる
- 仕事を無理なく覚えられる
- 業者に依頼や相談ができる
- 安定している
- キャリアアップが簡単にできる
①休みが多い
ビルメンの年間休日は月9回として「年間108日」あります。
そして宿直明けは月8回として「年間96日」あります。
休日108日+明け96日=年間204日は休みがありますね。
ビルメンの勤務は「宿直・明け・休み」3日間1セットの現場がほとんど。
「宿直」をすると、2日間の仕事をしたことになります。
「明け」は朝9時頃に退社できます。
明けの翌日は「休み」となります。
明け~休みの2日間が自由時間。なんでも好きなことができますよ。
②休みを指定できる
ビルメンは「シフト制」なので、1ヶ月前から休み希望を伝えることができます。
- プライベートを優先しやすい
- 有給休暇を取りやすい
- 平日も休み指定できる
「子どもの学校行事」や「友達や彼女と旅行に行く」なーんて計画も立てやすい。
「社員同士で休みを入れ替える」なんてこともできますよ。
③残業が少ない
ビルメンの点検や不具合対応は「すべてビル内」で完結します。
現場仕事のような「現場までの移動時間」や「役所への移動時間」などの移動時間がありません。
また「日勤者は宿直者に、宿直者は日勤者に」仕事を引継ぎできます。
点検も「1週間のうちに1回」や「1ヶ月のうちに1回」やれば良い点検が多い。
点検が終わっていなくても、引継ぎや後日に振り替えができるため残業が少なくなります。
④空調の効いた室内で仕事ができる
ビルメンは空調の効いた「ビル室内」で仕事をすることがほとんど。
夏や冬、雨や雪などはあまり影響しません。
たまに点検や不具合で、ビル外構や屋上など「外」に行くこともあります。
急ぎでなければ、雨や雪が降ると「点検や不具合を後日にする」こともできます。
⑤仕事を無理なく覚えられる
ビルメンは、1年で「ほとんどの点検」を経験します。
毎年、同じ点検をするため「記憶が定着しやすい」です。
ビルメン未経験でも無理せず仕事を覚えることができますよ!
点検ができるとビル設備同士の繋がりも理解でき、対応できることが増えます。
また、ビルには竣工図書(ビルの説明書みたいな本)があります。
ビル設備で気になることがあれば、いつでも調べることができ理解も早くなります。
⑥業者に依頼や相談ができる
ビルメンに専門的な知識は不要。
ビルメンで対応が難しいときは、業者が対応してくれます。
ビルメンは「簡単な」点検や仮修理をします。
業者は「本格的な」点検や本修理をします。
また業者から「アドバイスをもらう」こともできます。
話を聞くだけなら無料なので、困ったとき電話で相談することもできますよ。
⑦業界が安定している
ビルメン業界の市場規模は4兆円前後もあるため、以下の特徴があります。
- 比較的安定している
- 需要が高め
世界が不況でも、ビルがあればビルメンは必ず需要があります。
2020年はコロナがありましたが、ビルは無くならないため他業界に比べ影響は受けにくいですね。
⑧キャリアアップが簡単にできる
ビルメンからのキャリアアップは、例えば以下のようなことです。
- 系列系ビルメンに転職
- 他職種に転職
- 独立や起業
系列系ビルメンに転職
仕事量は増えますが「給与アップしたい人」は、系列系ビルメンがおすすめ。
企業 | 特徴 | 仕事量 | 基本給 | 昇給(目安) | ボーナス | オススメする人 |
---|---|---|---|---|---|---|
系列系 | 親会社がある | 多め | 20万円以上が多い | 約3,000~8,000円/年 | 年5ヶ月の企業もあり | 給与重視 |
独立系 | 親会社がない | 少なめ | 20万円未満が多い | 約0~3,000円/年 | 年1ヶ月の企業が多め | プライベート重視 |
「系列系」と「独立系」の違いは、以下で詳しく解説しています。↓
≫【徹底比較】独立系&系列系ビルメン企業とは|求人の探し方・見分け方を2step解説!
他職種に転職
ビルメンで「資格取得と経験」を積み、以下の他職種に転職する人もいます。
- 電力グループ
- 不動産業
- 電気工事士
ビルメンよりも立場が上である「系列系ビルメン」は福利厚生が良く、高収入も期待できます。
電験三種を資格取得し、ビルの電気主任技術者として経験を積んで「電力グループ」に転職する人もいます。
またビルメンの仕事を通して「不動産業や電気工事士」に興味を持ち、宅建や第二種電気工事士の資格取得をする人もいますよ!
ビルメンに転職するなら「ビルメン5点セット」か「ビルメン3種の神器」と呼ばれる資格取得がおすすめ!
- ビルメン企業に転職しやすくなる
- 資格手当や選任手当が支給される
- 資格は一生の財産になる
1番おすすめの資格は「第二種電気工事士」です。
ビルメンは電気の知識が必須なので、基本を学ぶのにピッタリ!
試験は2つ(筆記・技能)ありますが、独学でも合格できますよ。
他の資格も知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しています。
独立や起業
会社員ではなく「独立や起業」も可能。
例えば、今後ぼくは次のことをやろうと考えています。
- Webライター
- youtube
- プログラミング
どれも時間がかかりますよね。
でもビルメンなら、たくさんの時間を確保できるから上記の挑戦ができる。
「仕事しながらやりたいことができる」のは、ビルメンの最大のメリットでしょう。
20代からビルメンに転職すれば、会社員として給料をもらいつつ、スキマ時間で「副業の種」を少しずつ育てていくことができます。
もし興味があれば、まずは「ビルメンの求人」を見てみるのも良いでしょう。
20代にオススメな転職サービスをご紹介していますので、ぜひご活用ください。
ビルメンに転職するデメリット4選
ビルメンにも以下のようなデメリットがあります。
解決策もあわせてご紹介しますね。
- 平均年収が低い
- 生活が不規則になりやすい
- 汚れ仕事が多い
- 無理難題を言われる
①平均年収が低い
給料情報の算出について
記載の給料情報は2021年12月に求人ボックス上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報です。
※平均年収(時給):集計対象求人における給与水準の中央値を示しています。
求人ボックスの給料ナビによると、ビルメンの正社員の平均年収は「360万円」です。
手取りで「月23.2万円程度」になります。
とてもざっくりですが、年収360万円の生活は以下のようになります。
- 1人暮らし:貯金しながら暮らせる。
- 2人暮らし:地方なら貯金しながら暮らせる。都心は赤字の恐れ。
参考リンク:マネーキャリア 年収360万は低い?男女や地域別に手取りから生活事情まで徹底解説!
給与アップするには、以下のような方法があります。
- 系列系ビルメンを選ぶ
- 資格手当をもらう
- 役職手当をもらう
- 選任手当をもらう
- 深夜手当をもらう
- 副業をする
- 資産運用する
ぼくは7年目の独立系ビルメンで「役職+資格+選任+深夜」手当を合わせると月収30万、手取り25万円程度になります。
また、ビルメンは自分の時間をたくさん持つことができるため「副業や資産運用」に挑戦するのも良いですね!
②生活が不規則になりやすい
ビルメンは「宿直で生活が不規則になりやすい」です。
日勤と宿直が繰り返されると「睡眠リズムが乱れる」や「疲労感が残る」などがあります。
どうしても宿直がツラいときは「日勤だけ」に調整してくれる企業もあります。
「宿直」の休憩時間は「昼1時間、夜1時間、仮眠4~6時間」が一般的。
現場ごとに仮眠時間は違います。
不規則な勤務時間になるため、体のケアが大切です。
宿直に耐えられる「体力づくりをする方法」は以下のとおり。
- 夜食をやめる
- ランニングする
- 責任者や副責任者になる
①「夜食」をやめると、疲れが残りにくいです。
実体験で、夜間を断食にすると疲労感が残りにくいと強く感じます!
メンタリストDaiGoさんも推奨している方法です。↓↓
②「ランニング」は疲労回復になります。
ストレス解消にも効果的。うつ病の予防や治療に使われたりもします。
ちょっと宣伝!ぼくが大好きな「UVERworld」の名曲「PRAYING RUN」は、ランニング中の音楽に最高です。
歌詞にも出てきますが、人生は「全部やって確かめりゃいいだろう」ですよ。
考えるより、行動する方が大事なときだってあります。
「ランニング」で体とメンタルを鍛えることで、人生が少しずつですが良い方向に進みます。
「自分、行動できてないな…。」と感じたら聞いてみてください。↓
参考リンク:Tarzan 走ることが疲労回復につながる3つの理由と、気をつけるべき7つのこと
③責任者や副責任者になると「日勤の勤務が増える」ようになります。
平日の在職時間を増やして、現場の状況をよく見るためですね。
日勤が増えれば、規則正しい生活もできます!
宿直1日の仕事内容やスケジュールについては以下の記事で解説しています。
≫【徹底解説】ビルメン24時間勤務|宿直2人体制スケジュール公開!
③汚れ仕事がある
ビルメンは以下のような汚れ仕事があります。
- トイレや排水管の詰まり解消
- 汚水槽などの点検や不具合
- ゴキブリなど害虫の捕獲
どの程度汚れるのかと言うと「手は汚れるが、全身は汚れない程度」です。
ぼくは手が汚れないように、以下の備品をいつも「腰袋」に入れています。
- 軍手
- ビニル手袋
- 消毒液
そして以下のようにビルメン仕事の約40%(5項目中2項目)は汚れ仕事でしょう。
- 電気
- 衛生 ← 汚れ仕事多い
- 空調 ← 汚れ仕事多い
- 建築
- 電球交換
ただし、ビルメンが全て汚れ仕事をするわけではありません。
ビルメンで対応が難しいときは、他業者にすぐ依頼します。
汚水槽の不具合があっても「業者」に依頼したり、害虫の駆除は「清掃さん」に依頼したり。
生理的に無理な対応は「周りのビルメンや業者」がフォローしてくれるので心配ないですよ!
④無理難題を言われる
1年に数回は無理なことを言われることがあります。
例えば、以下のようなことを言われます。
- 冷蔵庫が故障したので、今すぐ修理してほしい
- 10分以内に電球交換してほしい
- ブレーカーが落ちないようにしてほしい
「修理できる」なら、ビルメンが修理。
「修理できない」なら、業者に修理を依頼。
業者に修理を依頼すると、ビル来館まで遅かったり、別日になることも。
テナントから「すぐ修理して!」と強めに言われることもあります。
原因を伝えても、納得しない人もいます。
納得してもらうまで話し合いになるときもあり、そこは大変だと感じますね。
テナントに納得してもらうためには、具体的に以下があると良いです。
- 知識
- 修理予定日
- 代替品
テナントに説明して納得してもらえるように「設備の知識」を身に着けておくことが大切。
また「修理予定日」を具体的に伝えておくと、納得してもらいやすいですね。
そして「代替品」を準備するため、頭をフル回転して代替案を考えましょう。
副業って会社にバレたらやばくない?
いまや日本は、トヨタの社長が「終身雇用は難しい」と発言したり、グーグル社員が「大規模リストラ」されるなど
「君、ちょっと明日から会社に来なくていいよ」
なんて言われることが「普通」の時代になりました。
あなたが1人で生活しているなら「日雇いバイト」で良いかもしれません。
しかし、あなたにもし「配偶者」と「子ども」がいて、大黒柱の収入が1つで
「明日から来なくていいよ」と言われたら
あなたは
「大切な家族を守れますか?」
本来、副業の目的は「大切な人を守るため」です。
「副業禁止の会社」で副業をしたら、もちろん就業規則違反になります。
でも「大切な人を守るために違反を犯す」というのであれば
…あなたはどう考えますか?
▼参考になった動画▼
まとめ
今回は、ビルメンのメリットとデメリットについて解説しました。
ビルメンに入社すると「自分に使える時間」が増え、人生マジで変わります。
- 夢や目標を叶えられる
- 友人や恋人、家族と長く過ごせる
- 大切な人を守るために時間を有効活用できる
あなたも人生を「少しずつでもいいから」良いものにしたいと願っているのではないでしょうか。
20代からのビルメンは僕は本当に、マジでおすすめしているので、まずは求人を見てみてはいかがでしょうか。
以下の記事で、20代にオススメする転職サービスをご紹介しているのでぜひ参考にしてくださいね。
またビルメンについてノウハウをまとめましたので、以下の記事もご活用くださいね。
- ビルメンの「メリットとデメリット」※当記事
- ビルメン専用の「求人の選び方」
- ビルメンの「仕事内容」
- ビルメンの「体験談」
- ビルメンの「宿直内容」
- ビルメンの「勤務形態」(常駐型と巡回型)
- ビルメンの「企業の種類」(系列系と独立系)