- 宿直って、正直つらい?
- 仮眠中でも対応するの…?
- 宿直の仕事内容を教えて!
ビルメンの仕事は「猫を追い払う」など変わった内容が多いです。
しかし、ビルメンの「宿直のスケジュール」が分からない方も多いでしょう。
ぼくはビルメン歴8年目。今では副責任者として後輩指導がメインです。
当記事では常駐ビルメンの宿直1日の仕事内容とスケジュールを解説しています。
この記事を読めば、宿直の「自由時間帯と使い道」がすべて分かります。
常駐ビルメンの宿直1日スケジュール(2人体制)
宿直1日の流れを解説します。
ビルによって宿直者の人数が違くて「約1〜4人体制」です。
ここでは「2人体制」の宿直の仕事内容とスケジュールを解説しますよ!
8:30 朝礼・引継ぎ
防災センター内の全員で「朝礼」と「前日の宿直からの引継ぎ」があります。
具体的には、以下のことを確認します。
- 本日やること
- 昨日やったこと
- 継続の案件
特に「継続の案件」は引継ぎ忘れがないように注意します。
引継ぎ忘れがあると、帰宅した人に電話して確認することになるので避けたいですね。
9:00 監視盤チェック・電話対応
宿直の仕事内容は次のとおり。
- 監視盤のチェック
- 電話対応
- 日報作成
- 案内作成
- 点検や不具合対応
宿直は「防災センター内にいることが多い」です。
たくさんある監視盤をチェックし、業者に電話したり、日報や案内文書の作成などをします。
日勤は「防災センターを不在にすることが多い」です。
点検や不具合対応は各現場で行うため、防災センターにいないことが多いです。
11:30 昼休憩(A)
「A」の日勤と宿直は休憩です。
「B」の日勤と宿直は防災センターに待機。何かあれば対応します。
日勤と宿直は「休憩する人を半分(AとBの人)」に分けます。
そして1時間ずらして昼食をとります。
12:30 昼休憩(B)
次に「B」の日勤と宿直が休憩です。
交代で「A」の日勤と宿直が防災センター待機となります。
「ベッドで昼寝」できるビルもあります。
昼食中は対応できる人数が少ないため「13:30以降に後回し」することも。
ただし緊急事態(火災や地震)のときは「食事の途中でも対応」します。
緊急事態のことを考えると、外食しない方が喜ばれます。
火事など手遅れになると大変ですからね。
また金銭的にも健康的にも、弁当を作るのが1番です(笑)
13:30 日報作成
宿直者は、昼休憩が終わったら「日報作成」をメインにやります。
日報とは「日記」みたいなもの。以下のようなことを記録します。
- 日勤者&宿直者
- 来館した業者
- 外気の温度&湿度
- 1日の使用量(電力&水道&ガス)
- 点検の進捗状況
- 不具合の対応状況
- メーター検針値
基本的に「日勤が点検や不具合対応」をします。
ただし、防災センターに宿直者が常にいないほど忙しいビルもあります。
日勤ばかりに仕事を任せず、自分から対応するようにすると好感度が高いですよ。
17:00 夕礼・引継ぎ
防災センター内の全員で「夕礼」と「引継ぎ」があります。
具体的には、以下のことを確認します。
- 夜間作業の確認
- 対応内容(朝方~夕方)の確認
- 日勤者から宿直者への引継ぎ
17:30 日勤帰宅
日勤の人は帰宅、宿直2人はそのまま夜間勤務です。
不具合や立会いがない限りは自由時間。
19:00 夜休憩(A)
「宿直A」が夜休憩です。
「宿直B」が1人で防災センター待機で、不具合があれば対応します。
宿直1人で対応できないときは、宿直2人が揃う21:00以降に対応します。
火災や地震など急用なときは「宿直A」が食事中でも対応することもあります。
20:00 夜休憩(B)
次に「宿直B」が夜休憩。
「宿直A」が1人で防災センター待機です。
宿直2人は「先輩」と「後輩」で泊まります。
夜休憩や、後述する仮眠中は「後輩1人だけの時間」があります。
分からない不具合があったときは、仮眠中でも先輩を起こして対応です。
21:00 仕事 または 自由時間
夜休憩が終わると、宿直2人が揃います。
そして仕事内容は日ごとに全く違います。
- 点検
- 不具合対応
- 立会い
- 資格勉強
- 警備さんと会話
- スマホいじり
- ちょっと仮眠
23:00 仮眠(A)
「宿直A」が仮眠に入ります。
以下、家と変わらないような休憩ができます。
- シャワーを浴びる
- 歯磨きする
- コンタクト外す
- パジャマに着替える
- ベッドで寝る
ベッドが無いビルもあり、ボイラー室や会議室の床に寝る人もいます。
なかには「仮眠しないで資格勉強」する人もいます。
「宿直B」は防災センターに待機。
電話対応、監視盤チェックなど軽作業をこなします。
翌3:00 仮眠(B)
「宿直A」が起きて、「宿直B」と交代します。
仕事内容は同じで、軽作業をこなしたら自由時間。
仮眠時間はビルによって違います。
約4〜6時間の仮眠時間のビルが多いです。
また、22時~翌5時の間に仕事をすると「深夜料金」が発生します。
法律(労働基準法)で決まっているので、企業に必ず請求できますよ。
翌7:00 メーター検針・日報作成
「宿直B」が起きたら、メーターの検針値をメモしにいきます。
メーターは各場所に設置されているので、現地まで行ってメモしておきます。
メモしたメーター検針値は、日報に入力します。
翌8:00 日勤が出社
日勤者が出勤します。
ただし、以下のようなことで「宿直者が残業」となることも。
- 電車遅れ
- 日勤者が休む
- 強風や大雨など
翌8:30 朝礼・引継ぎ・帰宅
防災センター内の全員で「朝礼」と「引継ぎ」をします。
夜の対応について、日勤者や宿直者に詳しく話しておきましょう。
全て引継ぎしたら、着替えて帰宅できます。
【まとめ】ビルメン24時間勤務|宿直2人体制スケジュール徹底解説!
宿直2人体制の仕事内容とスケジュールを解説しました。
宿直の休憩は「合計6時間」です。(以下、A休憩の場合)
- 11:30~ 1時間
- 19:00~ 1時間
- 23:00~ 4時間
宿直の自由時間を作りやすいのは「合計7時間程度」です。(以下、A休憩の場合)
- 17:30~ 1時間30分
- 21:00~ 2時間
- 翌3:00~ 4時間
宿直が終われば「明け休み」で休日が多く感じられます。
宿直の時間を上手に有効活用しましょう。
もっとビルメンについて知りたい方は、以下の記事をぜひ参考にしてくださいね!