普段身近で目にする空調設備。
商業施設や病院など様々な建物に納入されており、私たちの生活に快適な空間を提供してくれています。
そんな空調設備でもメンテナンスをしないと、突発的な不具合が発生したり故障しやすくなりますので、点検は必要となってきます。
私は、空調メーカー歴8年目の現在も在職中の空調サービスマンです。
空調メンテナンスとはどのような仕事を行うのか、簡単にですがご紹介していこうと思います。
空調メンテナンスとは実際どんな仕事?
空調メンテナンスとは、主にビルや商業施設、病院などに設置されている空調機のメンテナンス作業を行う仕事になります。
空調機の点検作業を行い、機械を安定稼働させるために部品の点検や運転動作の確認を行います。
空調機は、一般的に私たちが視認しない部分に設置されており、人の行き来が多い天井や天井裏、壁の中など様々な場所に設置されています。
その為、メンテナンスを行っている専門業者は人がいない時間帯や行き来が少ない時に作業している事が多いので、裏で私たちの生活を支えてくれています。
仕事ってどんなことしてるの?
空調メンテナンスは、主に下記のような作業をしています。
あくまで一般的な点検内容ですので、企業によっては点検内容が変わってきます。
- 電気部品の点検
- フロンガスが漏れていないかの点検
- フィルターの清掃点検
- 空調部品の目視点検、動作音点検
- 全体の運転データ確認
①電気部品の点検
空調機には、運転動作をする為に様々な電気部品が付いています。
代表的な部品で動作指令を制御する基板や送風機などの部品がありますが、その部品が一つでも不具合が起きてしまうと運転しなくなってしまいます。
その為、安定稼働させるために空調機を使用していく上で電気部品のチェックは必須項目となります。
②フロンガスが漏れていないかの点検
空調機には、冷媒(フロンガス)と言われるガスが機械の中に入っており、そのガスが圧縮されたり蒸発したりすることでエアコンの冷暖房の風を送っています。
実際にその冷媒が漏れてしまうと、空調機内を循環している冷媒量が不足してしまい、冷たい風が出てこなくなったり、エアコンの故障に繋がってしまいます。
又、冷媒についてでしたが、地球温暖化を促進してしまうガスでもあるので冷媒を大気中に漏らさない為に、特に気をつけなければならないガスでもあります。
その為、冷媒の漏れがないかを資格を持っている作業員が点検を行う必要があります。
その資格とは、冷媒フロン類取扱技術者という資格になります。
下記に資格の詳細記事を載せていますので、是非ご確認してみてください↓↓
③フィルターの清掃点検
空調機のフィルターは、詰りが発生してしまうと空調機の冷暖房能力が低下してしまいます。
又、能力が低下するだけでなく空調機の運転にも負荷がかかってしまい、部品故障の原因にも繋がりますので清掃は大切です。
各施設やテナントさんにもよりますが、メンテナンス点検作業を行うときはフィルターの清掃作業も併せて実施しているところが多いです。
④空調部品の目視点検、動作音点検
空調機は室内機と室外機に分かれており、それぞれ点検を行います。
運転確認をした際に送風機や圧縮機などの部品から異常音などが発生していないか、カバーの変形などないか確認します。
異常音が発生している場合、近々故障するサインでもあるので早急に部品交換が必要です。
⑤全体の運転データ確認
最後に空調機の運転データの確認を行います。
冷媒の運転圧力測定や電圧・電流値の測定を行い、正常な規定値から外れていないか、空調機が異常運転をしていないかの確認を行います。
運転データの確認は、冷凍サイクルを熟知しているサービスマンによって行われていますので安全な機能を維持できます。
まとめ
今回空調メンテナンスの仕事内容について簡単にご紹介しました。
少しでも空調メンテナンスについて興味を持って頂けたら嬉しいです。
読んで頂きありがとうございました!
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