- 「給与の不満」って書いても良いの?
- 給与を上げる方法が知りたい!
- 給与遅配は正直に書くべき…?
現代の日本人の年収中央値は300万円前後。手取りにすると「月20万円ほど」です。
「給与の不満」で転職する割合が、毎年上位となっています。
ぼくはビルメン歴6年目の副責任者です。応募者の書類選考も担当しています。
当記事では、ビルメン志望者向けに「給与に不満がある」ときの書き方とコツ・例文を解説します。
この記事を読めば「誰でも前向きな転職理由に変えて楽にビルメン企業へ転職」できます。
結論「給与の不満」は書いてOK。
「給与を上げたい」ときは「即戦力アピール」をしましょう。
「給与遅配がある」ときは「正直」に伝えましょう。
転職理由とは
転職理由は「長く働いてくれる人か?」をチェックするツール。
採用担当者に、あなたが長く働く姿をイメージさせるには「入社後あなたができること」をアピールしましょう。
「あなたができること=自己PR(あなたの強み)」を含め転職理由を書きましょう。
転職理由は「志望動機」にも使える
「志望動機」は以下3つを組み合わせると、簡単に完成します。
志望動機=志望理由+転職理由+自己PR
ビルメン志望用の転職理由「給与の不満」を書く順番
ビルメン志望用の転職理由は、次の順番で書きます。
- 仕事姿勢
- 転職する理由
- ビルメンの良さ
- 自己PR
それぞれ4段階ごとにコツを解説していきます。
①「仕事姿勢」を具体的に書く
1番最初の書き始めは「仕事の姿勢」を具体的に書きます。
現職でも前向きに仕事をしてきたことを伝えるためです。
例えば「現職でビルメンを頑張ってきた」ではなく「3年間、20階建てのオフィスビルに常駐し業務効率の向上に勤めてきた」と詳細を書きます。
数字を入れると具体的になるため意識して書くようにしましょう。
②「転職する理由」を前向きに書く
2番目に「転職する理由」を前向きに書きます。
今回の「給与の不満」は、以下2パターンを解説します。
- 給与を上げたい人
- 給与遅配がある人
③「ビルメンの良さ」は自己PRと組み合わせる
3番目にビルメンを選んだ理由を伝えます。
まずビルメンの仕事のなかで、他の職種には無い「ビルメンの良さ」を考えていきます。
「ビルメンの良さ」は次のようなもの。
- たくさんの機械に触れられる
- お客様から感謝される
- 縁の下の力持ちになれる
- ビル内で仕事を完結できる
- チームで協力しながら仕事ができる
以上から「自己PR=あなたの強み」が活かせる内容を選びましょう。
ビルメンの良さなので「どの職種でも良いわけではない」ことをアピールできます。
④「自己PR」はビルメン企業が求める人をもとに考える
最後に「自己PR」を書いて締めます。
入社後に自分の強みを活かしたいと伝えましょう。
以下のように、それぞれアピールできるものが違うので注意です。
- 給与を上げたいときにアピールできる内容
- 給与遅配があるときにアピールできる内容
ビルメン志望用の転職理由「給与の不満」の書き方・例文
ビルメン志望者向けに、転職理由「給与の不満」の書き方をご紹介します。
それぞれ2パターンに分けて解説します。
- 給与を上げたいとき
- 給与遅配があるとき
「給与を上げたい」ときの書き方
「給与を上げたい人向け」の転職理由を書く方法を解説します。
前向き表現
- 家族を守るため
- 両親に仕送りが必要
- 子どもに不自由させたくない
「以上があるため強みを活かして頑張りたい」と書きます。
また、給与アップできるほどのスキルをアピールできるかが重要です。
「給与アップ」でアピールできる内容を次に解説します。
アピールできる内容
「経験」のアピール
- ビルメンの経験
- ビルマネの経験
- ビル管理士選任の経験
- 電気主任技術者選任の経験
- ビル設備の点検や工事の経験
「資格」のアピール(主にビルメン3種の神器)
- 第3種電気主任技術者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
給与を上げたい人は、以上のような「即戦力アピール」が重要です。
「経験」や「資格」で高い能力があることを証明しましょう。
アピールできる経験や資格がないときは?
ビルメン企業が求める「対応力」か「コミュニケーション力」をアピールしましょう。
ビルメンならではの企業に刺さる転職理由が書けます。
例文
私は6年間オフィス・店舗・ホテル複合ビルの設備員として日々努力し、副責任者にも選任されました。
家族が増えたため、給与アップと活躍の場を増やしたく転職を決意しました。
2年間、建築物環境衛生管理技術者の選任経験があり、第三種電気主任技術者の資格も取得しているため、入社後は選任されるよう努力していきたいです。
6年間のビルメン経験を活かし、いずれはビル責任者として指導する立場になれるよう勤めていきたいです。
「給与遅配がある」ときの書き方
「給与遅配がある人」の転職理由を書く方法を解説します。
前向き表現
- 愛着ある会社だが~
- 人間関係が良かったが~
以上を含め「良い会社だったが、給与遅配でやむを得ず転職を決断した」と書きましょう。
給与遅配があったことは、正直に書いて問題ありません。
それよりも「入社後に活かせる強み」をアピールすることの方が重要です。
おすすめのアピール内容は以下で紹介します。
アピールできる内容
- ビルメン経験がある
- 設備の知識がある
- 資格を持っている
- 対応力がある
- コミュニケーション力がある
以上の内容は「ビルメン企業が求めているスキル」です。
ビルメン企業が求めるスキルをもとにアピールすれば「刺さる転職理由」が書けます。
例文
私は3年間営業として常に笑顔と丁寧な対応を心がけて参りました。
愛着のある会社でしたが、業績が悪化し給与の遅配が慢性的に発生するようになったため転職を決意しました。
ビルメンは初めてですが、ビル利用者の近くで修理対応し感謝されたい想いと、また仕事内容も営業と同じくチームワーク重視の仕事であるため挑戦したく応募しました。
営業で培った、誰とでも協力して仕事を進められるスキルを活かし、ビル設備の点検と様々な不具合対応を円滑に進められるように勤めていきたいです。
給与遅配の解決策3つ
- 転職する
- 相談する
- 未払賃金立替払制度を利用する
①転職する
給与遅配が1回でもあれば転職を考えるべきです。
給与にあてるお金が無いため「倒産の恐れ」があるということ。
また、以下のような内容は「労働基準法24条」に違反します。
- 給与・残業代・休日出勤手当の遅配
- 給与が支払われない
- 通告なしの減給
以上のことがあれば、今からでも転職することをおすすめします。
②相談する
企業と相談しても「給与の遅配が改善されない」ときは、以下の場所で相談しましょう。
- 総合労働相談コーナー
- 労働基準監督署
- 弁護士
- 司法書士
- 社会保険労務士
「無料で相談したい」なら総合労働相談コーナー。
「遅配の給与を確実に回収したい」なら弁護士に相談がおすすめです。
②未払賃金立替払制度を利用する
厚生労働省に「未払賃金立替払制度」というものがあります。
企業が倒産しても、未払い給与の一部を代わりに払ってくれる制度です。
申し立てには、以下のサポートを受けると良いでしょう。
- 総合労働相談コーナー
- 弁護士
ビルメンの給与アップ方法3つ
- 給与が高い会社に転職
- 資格を取得する
- 選任される
①給与が高い会社に転職
ビルメン企業は2種類あります。
- 系列系
- 独立系
系列系は「親会社が所有する物件」を管理するため給与やボーナスが高いです。
給与重視なら「系列系」を選ぶと良いでしょう。
ただし、独立系よりも仕事量が多くなりやすいです。
②資格を取得する
ビルメンには資格手当がある企業が多いです。
- ビルメン5点セット
- ビルメン3種の神器
以上はビルメン業界で優遇される資格で、転職にも有利になります。
頑張った分だけ給与アップを目指せます。
≫【まとめ】ビルメン有利資格8選!おすすめ一覧表&難易度を徹底解説!
③選任される
ビルメンへ入社後、以下の選任になると手当がもらえます。
- 第3種電気主任技術者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
「選任が必要なビル」は必ず資格保有者が必要なため、需要が高いです。
ビルメンへ転職時は不要ですが、転職後は「ビルメン3種の神器」の取得を目指すとよいでしょう。
以前、ぼくは「建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)」を取得し選任されました。
「資格手当」と「選任手当」あわせて月額15,000円昇給した経験があります。
※手当の金額は企業によって変わります。
まとめ
今回は「給与の不満」があるときの転職理由の書き方と例文を解説しました。
「給与を上げたい人」の前向き表現は次の通り。
- 家族を守るため
- 両親に仕送りが必要
- 子どもに不自由させたくない
「給与を上げたい人」がアピールできる内容は次の通り。
「経験」のアピール
- ビルメンの経験
- ビルマネの経験
- ビル管理士選任の経験
- 電気主任技術者選任の経験
- ビル設備の点検や工事の経験
「資格」のアピール(主にビルメン3種の神器)
- 第3種電気主任技術者
- 建築物環境衛生管理技術者
- エネルギー管理士
「給与遅配がある人」の前向き表現が次の通り。
- 愛着ある会社だが~
- 人間関係が良かったが~
「給与遅配がある人」がアピールできる内容は次の通り。
- ビルメン経験がある
- 設備の知識がある
- 資格を持っている
- 対応力がある
- コミュニケーション力がある