普段使用しているエアコンって、シーズンによって冷たい風や暖かい風を出してくれますよね。
私も最初は、何で冷たい風と暖かい風が出てくるのだろうと不思議に思っていました。
そんなエアコンですが、実は機械の内部で冷凍サイクルと言われるサイクルが働き、動作して冷風や温風を出していたのです。
空調メーカー歴8年目の現在も在職中の空調サービスマンが、冷凍サイクルの原理とはどういう原理なのか、簡単にですが解説していきます。
少しでも興味をもって頂けたら嬉しいです!
冷凍サイクルとは?
冷凍サイクルは、結論から言いますと機械内部が4つの部品で構成されており、各々の部品がフロンガスを状態・温度変化させ熱交換を行うサイクルの事を言います。
その熱交換をした際に発生した熱エネルギーを利用し、冷風や暖風を生み出して室内のファンが動作して風を送っています。
上記の4つの部品とは、下記部品の事を言っています。
・圧縮機
・凝縮器
・膨張弁
・蒸発器
では、上記部品の役割、動作につきましてご紹介していこうと思います。
4つの部品の役割
圧縮機
空調機の部品の中で心臓部分と言っていい部品になります。
冷媒ガスを高温高圧の冷媒ガスへ変える役割を持っている部品です。
圧縮機にも様々な種類がありますが、空調機は基本的にスクロール圧縮機が一般的です。
凝縮器
圧縮機を出た高温高圧の冷媒蒸気を空気、又は水で冷却して冷媒をガスから液へ状態変化させる部品になります。
空調機の種類により、空冷式や水冷式など熱交換の方法が変わってきます。
膨張弁
凝縮器を出た高温高圧の冷媒液を蒸発させる為に圧力を下げる部品になります。
膨張弁の狭い配管内を通り、圧力と温度が下がり低温低圧の冷媒液に変わります。
蒸発器
膨張弁を出た低温低圧の冷媒液を冷媒蒸気へ変える役割を持っているのが蒸発器です。
蒸発する際に必要な熱を奪って蒸発する為、室内の空気や水、ブラインなどを冷やす役割を持っています。
基本的に室内機に蒸発器がついている為、冷房時冷たい風が出るのは上記の熱交換が行われている状況です。
以上、上記の4つの部品が正常に動作して、初めて冷凍サイクルが働いた状況になります。
まとめ
空調機には、機種やメーカーによって構造や仕組みに違いが出てきますが、基本的に上記の冷凍サイクルが基本ベースになっているのでこれを理解すれば空調の仕事で通用します。
少しでも空調について興味をもって頂けると嬉しいです。
読んで頂きありがとうございました!
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