- 巡回型ビルメンって宿直あるの?
- 常駐から巡回に異動することもある?
- 常駐と巡回どっちがオススメか教えて!
ビルメンにはメリットがたくさん!
ただし、ビルメンの勤務形態を知らないと「こんなんじゃなかった」と、理想と大きく違ってしまうことがあります。
ビルメンには、以下2種類の勤務形態があります。
- 常駐型
- 巡回型
簡単に比較すると以下のとおり。
勤務形態 | ビル管理数 | 行動範囲 | 宿直の待機場所 | 残業 | 給与 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|
常駐型 | 1棟のみ | ビル内と外周のみ | ビル内 | 少ない | 巡回型より低め | 未経験者や 時間の確保をしたい人 |
巡回型 | 2棟以上 | ビルまで社用車や自転車などで移動 | 会社の事務所 | 多い | 常駐型より高め | ドライブ好きや 残業代で稼ぎたい人 |
ぼくはビルメン歴7年目の独立系ビルメンです。副責任者やビル管理士の選任を受けています。
当記事では、ビルメンの常駐型と巡回型の特徴をそれぞれ解説します。
この記事を読めば、ビルメンの知識が全く無い人でも失敗しないビルメン選びができます。
未経験者は「常駐型」がおすすめ!
ビル1棟だけの管理なので、ビル設備1つずつ深く知ることができます。
残業が少なく、あなたの時間を確保しやすいですよ。
常駐から巡回に異動することは、100%無いとは言えません。
- 常駐先との契約が切られて行く場所がない
- 常駐先でトラブルを起こした
常駐型ビルメンの特徴5選
まずは常駐型ビルメンの特徴について解説します。
- 管理ビルは1棟のみ
- 移動はビル内や外周のみ
- 宿直はビル内で待機
- 残業が少ない
- 給料が巡回型より低め
①管理ビルは1棟のみ
常駐型ビルメンは「ビル1棟のみ」を管理します。
ビル設備同士の繋がりを理解しやすいため、未経験者におすすめです。
以下のように、ビル1棟にもたくさんのビル設備が設置されています。
- 電気、通信
- 熱源、空調
- 建築
- 衛生
- 消防、防災
- 搬送
- 警備、防犯、監視
- その他
②移動はビル内や外周のみ
常駐型ビルメンは、ビル内にいることがほとんど。
たまにビル外周の点検で、外出することもあります。
③宿直はビル内で待機
夜間の宿直は「ビル内で待機」します。
不具合があれば、ビル内や外周を歩いて向かうイメージです。
④残業が少ない
常駐型ビルメンは以下の理由があることで残業が少ないです。
- ビル内だけで1日の仕事が完了
- 巡回型のような車移動がない
- 点検は後回しにできることが多い
残業が少なければ、あなた自身の時間も確保しやすいですよね。
点検業務は日にちをずらして「後回し」にできます。
ビルメンの点検は「1週間のうちに1回やる」といったような「この日にやらなければならない」という点検が少ないからです。
⑤給与が巡回型より低め
常駐型ビルメンの給与は「巡回型ビルメンより低いことが多い」です。
ただ給与が高い独立系企業もよく見かけます。
ビルメン業界は給与が低いと言われています。
給料情報の算出について
記載の給料情報は2021年12月に求人ボックス上で掲載されていた求人情報から算出した給料情報です。
※平均年収(時給):集計対象求人における給与水準の中央値を示しています。
求人ボックスの給料ナビによると、ビルメンの正社員の平均年収は「360万円」です。
手取りで「月23.2万円程度」になります。
給与アップするには、以下のような方法があります。
- 系列系ビルメンを選ぶ
- 資格手当をもらう
- 役職手当をもらう
- 選任手当をもらう
- 深夜手当をもらう
- 副業をする
- 資産運用する
ぼくは7年目の独立系ビルメンですが「役職+資格+選任+深夜手当」合わせると月収30万、手取り25万円程度です。
またビルメンは自分の時間を確保しやすいため「副業や資産運用の時間に使う」のも良いでしょう。
巡回型ビルメンの特徴5選
続いては巡回型ビルメンの特徴について解説します。
- 管理ビルは2棟以上
- 移動はビルまで車や自転車
- 宿直は事務所で待機
- 残業が多い
- 給料が常駐型より高め
①管理ビルは2棟以上
巡回型ビルメンは「2棟以上」のビルを駆け回り管理をします。
担当ビルは、各エリアごとに1〜3名程度で対応するイメージです。
さまざまなビル設備に触れることができます。
ただし、ずっと同じビルにいるわけではないため広く浅い知識になりがち。
②移動はビルまで車や自転車
各ビルまでは「社用車や自転車」を使って移動します。
担当ビルによっては、1日のほとんどを車の運転で終えることも。
台風や大雪でも移動するため、交通事故には注意ですね。
各ビルの移動は「基本1人」です。
移動中は好きな音楽を聴けるためリラックスできますね。
③宿直は事務所で待機
夜間の宿直は「会社の事務所」で待機します。
担当ビルで不具合があれば、事務所からビルまで移動します。
ビルまでの移動があるため対応は遅れがちになります。
④残業が多い
各ビルへの移動時間を取られるため、残業が多くなる傾向にあります。
家に帰る時間が遅くなりがち。
プライベートを重視したい人には向かないでしょう。
ドライブを楽しみたい、残業代で稼ぎたい人向けですね。
⑤給料が常駐型より高め
巡回型ビルメンは移動が大変だったり、残業が多かったりします。
そのため、求人の時点で常駐型ビルメンより数万円ほど給料が高いことが多いです。
ただ残業の少ない独立系で資格取得をしたほう良いでしょう。
まとめ
ビルメンの常駐型と巡回型の違いについて解説しました。
簡単に比較すると以下のとおりです。
勤務形態 | ビル管理数 | 行動範囲 | 宿直の待機場所 | 残業 | 給与 | こんな人におすすめ |
---|---|---|---|---|---|---|
常駐型 | 1棟のみ | ビル内と外周のみ | ビル内 | 少ない | 巡回型より低め | 未経験者や 時間の確保をしたい人 |
巡回型 | 2棟以上 | ビルまで社用車や自転車などで移動 | 会社の事務所 | 多い | 常駐型より高め | ドライブ好きや 残業代で稼ぎたい人 |
ビルメンの最大のメリットでもある「時間の確保ができる」のは常駐型ビルメンです。
長く働くという視点からも、常駐型ビルメンの方が働きやすいでしょう。
昇給アップのための時間も確保できますからね。
他のビルメンについてのノウハウも、ぜひ参考にしてくださいね!
- ビルメンの「メリットとデメリット」
- ビルメン専用の「転職サービス」
- ビルメン専用の「求人の選び方」
- ビルメンの「仕事内容」
- ビルメンの「体験談」
- ビルメンの「宿直内容」
- ビルメンの「勤務形態」(常駐型と巡回型)※当記事
- ビルメンの「企業の種類」(系列系と独立系)