本日レビューする本は『賢く生きるより辛抱強いバカになれ』。
京セラ・KDDI設立者の”稲盛和夫さん”とiPS細胞を開発してノーベル賞を受賞された”山中伸弥さん”の対談本です。
紆余曲折、苦労や困難を乗り越えて偉業を成し遂げ、さらに上の頂を目指す2人のリアルな考え方が学べます。
・成功をつかむための思考を学びたい人
・リーダー論を知りたい人
・成功者のリアルな体験談を読みたい人
📖この記事を書いてる人📖
年間0冊の読書嫌いから月20冊の読書好きになった26歳男性。
「読書嫌いへ自由に楽しむ面白さを!」をコンセプトにブログで本の魅力を発信しています。
どこまでも徹底する
どんな小さな変化も見逃さない姿勢
私は本書を読んで「ここまで徹底してやるのか」と感じました。
まずは登場したエピソードを2つご紹介します。
①稲盛さんのエピソード
京セラでの研究時には、うまくいったときの条件だけでなく、気温・湿度・研究者の精神状態などありとあらゆることを再現してみなさい、と言っていたこと。
②山中さんのエピソード
研究所で学生に、必ず天気や湿度も含めたあらゆることを記録するように指導していたこと。
研究者からしたら当然なのかもしれません。
でも私は「考えぬくとはこういうことを指すのか」と、徹底ぶりに驚きました。
折れない心
本書で語られていたのですが、山中さんの好きな言葉に「人間万事塞翁が馬」があるそうでうす。
人間万事塞翁が馬
意味:人生では、幸福が不幸に、不幸が幸福にいつ転ぶのかわからないのだから、一喜一憂する必要はない。
山中さん自身、臨床医で挫折をして、研究者になってからもコロコロテーマが変わり…と決して順風満帆ではなかったそう。
一時は研究者を辞めようかと思ったくらい悩んだ時期もあったようです。
稲盛さんも、大卒で就職が難航し、つぶれかけの中小企業に入社したところから延々と努力を重ねてきています。
私は純粋に「なんでここまでやれるんだろうか?」と疑問に思いました。
世の中には志半ばで諦める人が多い中で、何がそんなに違うのだろうか?特別な技術があるのだろうか?と。
でも読んでいて何となく「真剣に悩んできたこと」こそ成功のコツなのだと分かりました。普通だったら、
“まあいいかな”と妥協するところで「本当に良いのか?」と悩む
“これはこうだろ”と決めつけるところで「ほかに道はないのか?」と悩む
真剣な一歩を毎日コツコツと積み重ねているからこそ、高い山の登頂にも成功できたのだと思います。
自分が生み出すものは自分以上にはならない
“組織はリーダーの器以上のものにはならない”
本書に登場する稲盛さんのリーダー論です。
この考えはその通りだなと。私もブログ・ラジオ・note・話を聞く人・Twitterなどをやっていますが、私が運営しているものはどこまで行っても私のものなんです。笑
同じ“雑記ブログ”の系統でも、Aさんと私のブログはまるで別です。
そして私のブログでは今の私の限界以上は出せないし、私の頭にあることしか発信できません。
稲盛さんは経営者として、リーダーとして十分に理解をして
① 人間として正しいかどうか
② 利他のこころを持っているか
を明確にしているそうです。稲盛さんのレベルまで志を高く持つのは難しくとも、何かを発信するものとしての責任を再確認させられました。(変なことは言えないな…)
あわせて読みたい著書
本書に興味を持った方に向けて、ぜひ一緒に読んでほしい2冊をピックアップしました。
稲盛和夫著『生き方』
稲盛流の人生の送り方、人間としてどう生きるべきか、どのような心持ちで生きるべきかを綴った一冊。
ビジネスマンに限らず、多くの人に薦めたい本です。
気になる方は私のレビュー記事も参考にしてみてください。
山中伸弥/緑慎也著『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』
山中さんが「iPS細胞ができるまで」のさらに詳しい実体験と、「iPS細胞の未来」を語っている一冊。
より深く山中さんの思考を辿ることができます。
2冊ともamazonオーディオブック の”聞く読書”にも対応。
2021年10月11日まで
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辛抱強いバカで生きることが成功の秘訣
今回は、稲森和夫×山中伸弥著『賢く生きるより辛抱強いバカになれ』をご紹介しました。
泥臭くも必死に悩み続けること、そして苦労すら楽しみつくすことが成功の秘訣なのだと感じました。
気になる方はぜひ読んでみてください。それではこのあたりで失礼します。