昔から読書が苦手で1冊読み終わるのに1か月以上かかる、なんなら読み終わらないこともしばしば…という方は多いです。
私も以前は月0冊は当然、読書が大嫌いの人間でした。ただじっくり時間をかけて克服していくと、意外な読書嫌いの理由が明らかになりました。
そこで今回の記事では
・読書嫌いになる理由
・読書嫌いの克服ステップ
について紹介していきます。記事を参考にして原因を知り、まずは読書を楽しめるようになりましょう。
📖この記事を書いてる人📖
年間0冊の読書嫌いから月20冊の読書好きになった26歳男性。
「読書嫌いへ自由に楽しむ面白さを!」をコンセプトにブログで本の魅力を発信しています。
読書嫌いの5つの理由
読書が嫌いになってしまうのには、きちんと理由があります。そこで、多くの人が読書嫌いになる5つの理由をピックアップしました。
自分に当てはまるものがないかチェックしてみましょう。
①手ごろな娯楽がある
スマホやゲームといった手ごろで楽しい娯楽があふれていることも原因の1つです。
特に最近は無料でダウンロードできるスマホゲームやYouTube、TikTokなど頭を働かせずに長時間楽しめるツールがあります。これらのツールは読書に比べれば、瞬発的な楽しみは強いです。
勉強や仕事で疲れているなら、なおさら頭を働かせるより、ダラダラと息抜きをしたい気持ちが強くなるのも当然でしょう。
②メリットがわかりにくい
「読書=面倒くさくて時間がかかるもの」と認識している人も多いです。
文化庁が発表した『平成30年度「国語に関する世論調査」の結果の概要』でも、
47.3%が1か月に「1冊も本を読まない」
37.6%が1か月に「1,2冊読む」
と日本人の約半数が読書をまったくしないことが明らかになっています。
読書にメリットや面白さを感じていれば、月に1冊は読むはず。頭では読書をした方がいいとわかっていても体感として良さが理解できていないのは、読書を遠ざける大きな要因でしょう。
③集中して読んでいられない
読書に挑戦したはいいものの、すぐに目移りしてしまう…という人も多いです。
テレビやスマホが気になってしまうパターンや、仕事や人間関係の心配事がよぎってしまうパターンもあります。
一面では集中できない環境を作っている本人に要因があります。
ただ、マイクロソフト社のカナダ研究チームによれば”現代人の集中力は8秒しか持たず、金魚の9秒を下回る”とされています。情報過多で周りの目を気にせずに生きることが難しい社会的要因も見逃せないでしょう。
④文章を読みなれていない
小さいころから読書をしていれば、飽きずに読むことなど朝飯前です。でも普段からYouTubeで動画を見ていたり、Twitterで短いメッセージばかり読んでいると、1冊200ページほどある本には抵抗感が出てきます。
最近は新聞を読む習慣も減り、じっくり文章を味わう時間はほとんどなくなっています。いきなり読書に挑戦しようとして飽きてしまうのも無理はありません。
⑤過去に挫折した経験がある
これまでに読書を試してみたけれど、読み切れずに断念した経験がある人も多いです。挫折経験があると、どうしても内心に「どうせまた読み切れないんじゃ…」と苦手意識が湧いてきてしまいます。
苦手意識があると、本自体に手が伸びなくなり、読書嫌いも悪化する一方です。
読書嫌いを克服する方法
今は読書が嫌いでも、無理せずにゆっくりと時間をかければ克服は可能です。私も1年前まで0冊だったところから、約半年で月20冊まで本を読めるようになりました。
読書習慣がない人は、まずは1つだけでも試してみると良いでしょう。
苦手意識を減らす
1つ目の方法は「読書に対する苦手意識を少しでも減らすこと」です。
特に有効なのは、読書前の心構えを見直すこと。読書が嫌いな人ほど、「頑張って読まないと…!」「最後まで読み切るぞ!」と張り切ってしまいます。この発想はおすすめしません。
意識してほしいのは以下の五か条です。
① 最後まで読まないとダメ
② とりあえず読もうとする
③ 読むからにはいい本と出逢いたい
④ たっぷり時間を取って読むべき
⑤ 本から何かを学ばないといけない
詳しくは下記の記事で解説しているのでご覧ください。
目標を低く設定する
2つ目の方法は「読書のハードルを下げること」です。
読書の達成目標を最初から低く設定しておくと、読むペースはゆっくりでも挫折することが圧倒的に少なくなります。
具体的には
・1日2ページ読めたらOK
・本を毎日開けたらOK
この程度でちょうどいいです。自分なりに「これならできそう!」と感じられる低い目標を立てるようにしましょう。
10分読書タイムを確保する
3つ目の方法は「毎日10分間の読書タイムを確保すること」です。
社会人やお子さんがいる家庭では、どうしてもまとまった時間を確保するのが難しい現状があります。ただ「時間ができたら読書しよう」と考えているだけでは、いつまで経っても本は読めません。
そこで、1日10分だけ読書専用の時間をスケジュールに組み込むことをおすすめします。
・出勤前の10分
・お昼休憩の10分
・帰宅前の10分
など気分や疲労度になるべく左右されない時間帯を選ぶと良いです。
読みやすい本を選ぶ
4つ目の方法は「読書嫌いでも読める本を選ぶこと」です。
読書嫌いなのに、つい張りきって難しい本を選んでしまう人もいます。でも難しい本を読む必要なんかありません。
最初は難しい本を読んで理解することより、簡単でもいいから本を読むことへの抵抗感をなくしていく方が大切です。
絵本・イラスト解説つき本・エッセイ・短編集など、手ごろで読みやすいところから始めてみましょう。
本の選び方が分からない人は下記の記事も参考にしてみてください。
集中できる環境で読む
5つ目の方法は「読書に集中できる環境づくりを心がけること」。適切な環境が整っていないことが原因で読書に集中できない人も多いです。
特に以下の3つを守るだけで、格段に集中力がアップします。
・机の上に物は置かない
・自然音以外はシャットアウト
・スマホは手の届かない場所へ
おすすめの環境づくりは下記の記事も参考にしてみてください。
読書嫌いはゆっくり克服していこう
今回は読書嫌いの人に向けて、読書嫌いになる5つの理由と克服するための5つの方法を解説してきました。
最後にもう一度振り返っておきましょう。
手ごろな娯楽がある
メリットがわかりにくい
集中して読んでいられない
文章を読みなれていない
過去に挫折した経験がある
苦手意識を減らす
目標を低く設定する
10分読書タイムを確保する
読みやすい本を選ぶ
集中できる環境で読む
今は読書がなかなか続かなくても、じっくりと時間をかけてコツを掴んでいけば、本を楽しめるようになっていきます。
まずは1冊手に取って、読書嫌いを脱する1歩を踏み出してみましょう。